現在期待されているパーキンソン病治療はiPS細胞移植と遺伝子治療の2種類です、でもこの二つの治療法どこがどう違うのか分かりづらいです。そこでこの2種類の治療法の対比表を作ってみました。

遺伝子治療とiPS細胞移植の対比

たとえ
古い工場に新しい設計図を入れて動かす
 
工場そのものを建て替える
方法
遺伝子を脳に届ける 
新しい細胞を脳に移植する
効果の出方
ゆっくり 
こちらもゆっくり 
現状
治験段階 
治験段階 
手術

必要
手術は頭蓋骨に穴を開けて遺伝子を含んだ溶液を脳の必要な部分に注入する
必要
手術は頭蓋骨に穴を開けてiPS細胞から作成した脳神経ドパミン細胞を脳内に移植する 
見出し
ここをクリックして表示したいテキストを入力してください。テキストは「右寄せ」「中央寄せ」「左寄せ」といった整列方向、「太字」「斜体」「下線」「取り消し線」、「文字サイズ」「文字色」「文字の背景色」など細かく編集することができます。
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遺伝子治療を説明する概念図
脳のドパミン生成神経細胞群を工場に例えてみればドパミンを生成する設計図が
傷ついたり読めなくなったりしてきちんとした製品(ドパミン)が製造できない
状態になっているときに、元のきれいな設計図を届けてきれいな製品を作れる
ようにする。これが遺伝子治療です。

パーキンソン病の脳にiPS細胞移植を行う場合と、まだ壊れていない脳に遺伝子治療を行う場合の比較図

もう少し詳しくiPS細胞移植治療について見てみましょう。まず健常者から採取した細胞を初期化しストックしておきます。初期化した細胞から目的とする、パーキンソン病の場合はドパミン生成脳神経細胞を作り、その細胞を移植します。移植する細胞は他人のものなので免疫反応が起きますので免疫抑制が必要です。

【注】iPSのフルスペルは induced pluripotent stem cell

induced:誘導された、初期化された

pluripotent:多能性の

stem cell:幹細胞

つまり 「誘導多能性幹細胞」 を意味します。

 

iPS細胞移植と遺子治療の対比表
ここで二つの治療法を目的別に対比した表を作成してみました。それが上の図です。極めて近い将来この二つの治療法が実用化され、PD患者の多くがこの治療法のどちらかを受けられるようになったとき、今から勉強しておくのもよいかもしれません。

文責
この文章および表は、埼玉県パーキンソン病友の会・副会長 内田茂が遺伝子治療、iPS細胞移植等に関わる医療講演会で聞いた事柄に独自の考察を加えてまとめたものです。従って本件のすべての文責は内田茂にあります。(2026年5月6日(水))